同天企画のミッション
山川異域 風月同天
さんせんいきをことにすれども ふうげつてんをおなじうす(場所や国は違っても、風や月といった自然で、そして心でつながっている)
今から約1300年以上前、日本の長屋王が唐に送った1000着の袈裟に
「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」
(さんせんいきをことにすれども ふうげつてんをおなじうす これをぶっしによす ともにらいえんをむすばん)
と刺しゅうされていました。
これに心を動かされた鑑真和上が、日本行きを決意したという漢詩です。
鑑真和上は、5度目には失明するという苦難の旅を重ねて、6度目にやっと来日を果たしました。
その際には、長屋王は亡くなっていましたが、鑑真和上は、長屋王の志を受け継いで、日本に仏教の教えを広めたのです。
この漢詩は、2020年1月日本から中国に送られた新型コロナウィルス感染防止支援物資(マスク2万枚と赤外線体温計)の梱包箱のラベルに記載され、それを見た中国の担当者からSNSで拡散され、多くの中国人が感動したというニュースで昨今有名になりました。
この事例に見られるように、人は、相手の心情や思いやりといった背景を理解することができる動物です。その人と人とのつながりが社会を進歩させてきました。この現代社会でも、人と人との結びつきの良し悪しが、共同体、組織、社会の成り立ちと在り様に大きな影響を与えています。
同天企画は、人と人とを結びつけることで、その人、そして社会をより良い方向へいざなう一助となるべく活動してまいります。
同天企画 代表 ZENG HONGYING